ミダス王の望み!

紀元前八世紀半ば頃に、現在のトルコ辺りにあったフリュギア王国の初代ミダス王の伝説!
初代ミダス王の父の名はゴルディウスといったが、
この国の王の名前は「ミダス」と「ゴルディウス」を交互に継いでいくという伝統があったそうだ!

 

だからフリュギアには「ミダス王」沢山いたらしい!
伝説の王は「初代ミダス王」で、この人はなかなか好人物だったらしい!

 

ある時、見知らぬ酔っぱらった老人を家に招いて歓待したところ、
その人はギリシャ神話に出てくる酒神ディオニュソスの養父だった!

 

事の次第を知ったディオニュソスは喜び、ミダス王に対しどんな望みでも一つ叶えてやると約束した!
それでミダス王は「自分の身体に触れたものが全て黄金になるように!」と希望した!

 

これが悲惨な結果を引き起こすことになる!食事をしようと食べ物に触れると金にかわり、
娘を抱き締めた途端に、これも金になってしまう!
自分の過ちに気付いたミダス王は、すぐにディオニュソスに元に戻してほしいと頼んだ!

 

ディオニュソスもすぐに願いを聞き入れ、「パクトロス川で身を潔めるように!」と指示した!
ミダス王は王とはいうものの、かなり貧しかったらしい!

 

善良な王だったらしく、国のことなども思って、後先考えずに願ったようだ!
だから、ディオニュソスもミダス王を悪く思わず、すぐに元に戻したのだろう!

 

その結果、伝説では身を潔めたパクトロス川から砂金が採れるようになり、
フリュギアに黄金をもたらしたとのこと!

 

パクトロス川の位置は今では分らないが、
アナトリア(現在のトルコ東部)のトモロス山の近くにあったらしい!

 

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