沈金とは!

「沈金」と書いて「ちんきん」と読む!
「チンキン?」と聞くとなにか笑いたくなるが、古い歴史をもつ漆工芸の技法ひとつ!

 

漆を塗った面に針やノミなどで線や点を彫って絵を描く!
そして彫ったところに漆をすり込み、その上に金箔や金粉を付着させる!
そのあと乾燥させ金箔が定着したら、余った金箔や金粉をぬぐい取る、
すると彫った絵が鮮やかに金線で現れる!

 

沈金の起源は古く、中国の唐の時代に始まり、宗・元時代に発達した!
とくに元代に名品が多い!
さらに明代に絵画的表現の技法が発達した!

 

中国では鎗金(ソウキン)といわれ、日本に伝わったのは鎌倉時代から室町時代にかけてで、
他の唐物(カラモノ)と共に盛んに輸入された!

 

室町時代になると、それらの技法を模倣し、日本でも制作されるようになった!
この伝統を受け継いでいるのが、石川県の輪島沈金である!

 

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