開基勝宝

開基勝宝

「開基勝宝」(カイキショウホウとよみます)という貨幣は、あまり聞いたことがないのですが、
天平宝字(てんぴょうほうじ)四年(760年)に律令政府によって発行された日本最古の金貨です。

 

当時の政府は、先進国の唐の制度を積極的に取り入れようとしていて、貨幣の鋳造もそのひとつでした。

 

和銅元年(708年)の「和同開珎」(ワドウカイホウこれは学校で習った記憶があります)の発行から
250年間にわたり、「皇朝十二銭」と呼ばれる12種の銅銭を発行しました。

 

「開基勝宝」は藤原仲麻呂(恵美押勝)の命により、銀銭「太平元宝」(タイヘイゲンポウ)、
銅銭「萬年通宝」(マンネンツウホウ)と同時期に発行されました。

 

しかし通貨としては、あまり流通しなかったようで、
貴族や高級官僚の富や権力の象徴として利用されたようです。

 

したがって発行枚数も極めて少なく、現存しているのは奈良市西大寺付近で発見された32枚だけで、
重要文化財に指定されています。

 

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